【ニュースレター】〜建築中の現場を見に行こう!〜
今回のニュースレターは、家づくりの参考に一番役立つ現場見学のお話をいたします。
一昔前までの家づくりは、住宅メーカーが数社そろっている住宅展示場に足を運びどこの住宅メーカーが自分たちの好みに合っているか見て廻ったり、知り合いの大工に依頼したり、土地を探している人は不動産屋さんに相談して、その不動産屋さんが建築をしていれば、そのままその不動産屋さんに家づくりを依頼するものでした。
最近の家づくりでは、情報を取る手段が増えましたね。
本屋、コンビニエンスストアに行くと「かごしま家づくりの本」などの雑誌が販売してあり、ここから資料請求したり、完成見学会の新聞折込チラシ、フリーペーパーなどからも情報を取れるようになりました。
そして、得た情報を元に各住宅メーカーや工務店のホームページを見て、業者を選定するという状況になってまいりました。
各住宅メーカー、工務店では会社案内やパンフレット、ホームページを準備してあります。皆様が手にしたチラシやパンフレットを見ても、今ひとつイメージがつかめませんので完成した建物を見に行くことになると思います。
現物を見ることは、とても大切なことです!
弊社では、現在「外断熱・二重通気工法」を標準化しています。
弊社のパンフレットやホームページをご覧になられて、なんとなく「外断熱」して「二重通気」をするという意味が分かっているお客様もいれば、全く分からないというお客様もいらっしゃいます。
この差は、家づくりのことを少し勉強しているか、していないかの差だと思います。
家づくりは、思い立った勢いで、何も分からず住宅メーカーまかせで建ててしまう方、親戚に大工や工務店、あるいは住宅メーカー勤務の親戚がいて本当は他のメーカーで建てたかったけど仕方なく建ててしまった方、長い期間、住宅ローンの返済があり、健康面や省エネのことを考え少しは勉強をして、いいメーカーと出会って納得してから建てる方等々、様々です。
いずれにしても、家をつくる時はどのような家を建てているのだろうと皆様思いますので、ほとんどの方が完成物件を見に行かれると思います。
完成物件は、建物の外側も内側も出来上がった状態で見るためきれいですね。ましてはモデルハウスになるといつもよりもきれいにしてあります。
表面だけを見て決める以外通常では考えられないのですが、弊社では、できるだけ建築中の現場を見てもらうように心がけています。
現場は工事が進みますので見るタイミングが限られていますが、パンフレットなどでは理解できない「外断熱」や「二重通気」の様子が良く見えて理解してもらえるからです。
こうすることで、完成した見た目のきれいさだけでなく、床下、壁の中、天井裏まで、私たちがお話しています「空気環境」や「温熱環境」のこと、そして何より家が長持ちする「仕組み」、「住む人が健康的で快適に暮らせる理由」が工事中の現場から見えてくるのです。
完成した家は、きれいに仕上がっていますので人間に例えると、真新しい洋服をきれいに着飾った状態かも知れません。
また、目に見えない空気の質や電磁波、出来上がったら見ることの出来ない壁の中などは人間に例えると内臓と同じかも知れません。
建物の外側は、汚れたり古くなると塗装をしたりして、またきれいに見せかけることは出来ますが、家を建てる住宅メーカーの選定を間違えると目に見えない部分の結露が原因で建物の腐食や劣化、または、カビが繁殖して住む人の健康にまで影響を与える場合があるのです。
このようなことから、建築中の現場は「どうせ見ても分からない」ではなく、少しでも理解した上で家づくりをして行くことが望ましいです。
また、一般の人が分かりやすいタイミングで見せて、且つ、分かりやすく説明してくれるメーカーや工務店を探しましょう。
世の中には、完成物件は見せられるけど工事中はいろいろ理由を付けて見せられませんと言う住宅メーカーや工務店もいます。
建築中の現場を見せられないということは、
見せることの出来ない工法を採用しているか、
見せることの出来ない材料を使っているか、
見せることの出来ない職人たちが家をつくっているのか、
何らかの理由があるから隠れる部分を見せたくないのです。
このようなメーカーや工務店は選ばない方がいいでしょう。
弊社では古代漆喰や燻煙熱処理材の宝蔵いぶし杉などの工場もご希望があればご見学できるようにしてあります。
建売住宅や一部のプレハブユニット工法の住宅メーカーや工務店でない限り、家は基礎工事から見える状態でスタートしますので、工事途中も見ることが出来てあたりまえだと思いますが皆様はいかが思われますか。